Step 1. すべてのカードに値を割り当てる

最も一般的なカードカウントシステムである「ハイローシステム」では、以下のようにカードの点数は割り振られます。

点数：+1 ・・・「2・3・4・5・6」のカード
点数：±0・・・「7・8・9」のカード
点数： -1 ・・・「10・A」のカード

各カードが配られるたびに、各カードの価値（+1、±0、-1）に基づいてディーラーのカードとプレイヤーのカードの点数を合計し、カウントを更新（更新された値を「ランニングカウント」と呼びます）して期待値を判断していきます。

Step 2. 配られたカードに基づいて「ランニングカウント」を続ける

シューからカードが出てくるごとにカードカウンティングを行います。カードごと、ラウンドごとに、ディーラーが再びカードをシャッフルするまで続けます。シングルデッキのブラックジャックの時代には、このカードカウンティングの技術でベットを始めるのに十分だったでしょう。ランニングカウントの点数が増えると、優位性はプレイヤーに移り始めます。逆にランニングカウントがマイナスになれば、カジノの優位性が高まります。

Step 3. カウントした点数からデッキあたりのカウントまたは「トゥルーカウント」を計算する

プレイヤーにとって非常に有効なカードカウンティングを妨害する策として、カジノは複数のデッキを採用し始めました（確かに良い試みです！）。 マルチデッキゲームでランニングカウントを活かすには、単に情報を「トゥルーカウント」またはデッキごとのカウントに変換する必要があります。以下で各ステップを説明します。

例えば、ランニングカウントが「+5」だったときに、残りのカードの枚数が40枚あるのと10枚あるのとでは意味が違ってきます。もちろん、残りの枚数が少なくてランニングカウントが大きい方が期待は高まります。そのカードの残り枚数による期待値の違いを排除するため、残りの枚数で割り算をして、真の値（トゥルーカウント）を算出するのです。

先ほどの例で言うと、

例 1）ランニングカウント値「5」、残り枚数40枚 ＝ トゥルーカウント　･･･　0.125 （5÷40）
例 2）ランニングカウント値「5」、残り枚数10枚 ＝ トゥルーカウント　･･･　0.500（5÷10）

となり、残り枚数が少ないほうがトゥルーカウント値が高くなり、期待が大きくなることが分かります。

Step 4. トゥルーカウントが上がるにつれてベット額を上げる

ランニングカウントとトゥルーカウントを更新し続けることは、ハウスエッジがいつプレイヤーに好転するのかを知るのに不可欠です。カウンティングの情報を使ってベットを調整しないとしたら、単に精神的に疲れるブラックジャックゲームになるだけです 。カウンティングを有効に使うには、トゥルーカウントが上がるにつれてベット額を上げる必要があります。トゥルーカウントが高い場合はハイカードがまだシューに残っているということであり、プレイヤーに有利な状態のためベット額を上げて勝負に出るチャンスと考えます。トゥルーカウントが低い場合は、カジノ側が有利と判断します。この場合は最低額のベットで慎重に勝負して下さい。資金管理と適切なベット戦略の関係は複雑になる可能性があり、戦略を使用する場合でも、常識的な資金管理を心がけておくことが必要です。