まぐれ -投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか-
ナシム・ニコラス・タレブ著
– レビュー・総合評価 –
「まぐれ-投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか-」は、ナシム・ニコラス・タレブの画期的な「Incerto」シリーズと呼ばれる作品群の一部で、不透明、運、不確実性、確率、ヒューマンエラー、リスク、不確実な世界でどう私たちは意思決定すべきかの調査の集大成です。シリーズの他の本は「ブラック・スワン」、「反脆弱性」、「The Bed of Procrustes(英語版のみ)」です。
ウォール街のプロが顧客に最も読ませたくない本。不確実性科学の大学教授にしてトレーダーの鬼才が、金融市場と日常で「偶然」が果たしている役割と人間心理の不思議な関係を解明します。フィナンシャル・タイムズ紙の「年間ビジネス書No.1」受賞、フォーチュン誌の「史上最高の知的な書」選出など、世界の一流経済紙誌が絶賛!
投資は運か実力か?人はどうして、投資で儲かると自分の実力だと思い込み、損をすると運が悪かったと思うのでしょうか?トレーダーとしての20年以上にわたる経験と、数学、行動経済学、脳科学、古典文学、哲学等への深い知識と鋭い洞察をもとに、金融市場や日常生活において偶然や運が果たしている隠れた役割と、人間の思考と感情との知られざる関係を鮮やかに描き出す最高の知的読み物!
ナシム・ニコラス・タレブの名言
「運の助けをほとんど借りずに起こる出来事は、ランダム性に対してより耐性があります。」
「軽度の成功は、技術と労働力によって説明できます。 大成功は分散性に起因します。」
「誰もが自分は他と全く違うと信じています。」
「誰もが、成功した時にはランダム性の影響があったことを受け入れず、失敗した時だけそれを受け入れる、ということを忘れないでください。」