ラス・ヴェガスをブッつぶせ!
ベン・メズリック著
– レビュー・総合評価 –
常にドキドキハラハラさせる小説を探しているあなたにおすすめなのがこちらです。
この本は、MIT(マサチューセツ工科大学)に集まった数学の天才たちが、イカサマではなく純理論的な方法でラス・ヴェガスのカジノで数百万ドルという大金を大儲けを狙った実話をもとにした物語です。ボストンで優等生として暮らしていた主人 公を中心に物語は展開します。実在したMIT・ブラックジャッククラブのメンバーが繰り広げる頭脳的チームプレイ、乱れ飛ぶ百ドル札の束、カジノや警察との攻防戦、セレブリティ達との華やかな交流に加えて、ラス・ヴェガスの裏話も含む娯楽作。本書は2008年に映画化もされました。
主人公ケヴィンがチームに参加することを決定した時からチームを離れる決断をする瞬間まで、彼のギャンブルをめぐる旅は読者がこの本から期待できる最もスリリングな体験の1つです。
この本は読者を想像もしなかった方法で各登場人物へと強く引き込みんでいきます。
もしあなたがまだこの小説に興味を持っていないなら、このレビューを最後まで読んで下さい。
ベン・メズリックの名言
「ケヴィン、君は知っておく必要がある。カジノに入ってから離れるまで、彼らは君から目を離すことはないんだ。」
「ケヴィンの世界は、色あせた現実と鮮やかなファンタジーが倒錯的にブレンドされたものとなった。」
「そうナイーブになるな。ラス・ヴェガスには勝者なんて誰もいない。ケヴィン・ルイスはそれを誰よりもよく知っている。」
「カルチャーブームにもなったニューヨークタイムズのベストセラー”Bringing Down the House / ラス・ヴェガスをブッつぶせ!”は、超エリートオタクによるアクション満載の物語です。」
「全米No.1ベストセラー、そして映画化も決定。ベガスのシステムを破り、その方法を伝えるべく生きのびたMIT・ブラックジャッククラブのメンバー達。」
「ベン・メズリックは驚くほどリアルな物語をさらに掘り下げ、ベストセラー本へと変えました。そして、かつてのエリートオタクは夢見たビッグヒット作家となったのです。そして今、映画版が劇場へと登場、どこまでが事実で、どこまでがメズリックの脚色か、人々の興味はつきません。」
「ラス・ヴェガスをブッつぶせ!はメズリックによる初めてのノンフィクション作品ですが、この本の執筆に彼は小説家としてのスキルを存分に発揮しています。三人称ですすむ物語は、伝説のMITブラックジャックチームとの時間を通じて、主人公ケヴィン・ルイスの成長をたどります。」