ギャンブル in オーストラリア

オーストラリア人は賭け事が大好きです。新しい研究では、世界中のどの国の人々よりも賭け事にお金をつぎ込み、そしてどの国の人々よりもお金を失っている、という事実を示しています。しかし、オーストラリアに存在する膨大な数のギャンブルを提供する施設を考えると、オーストラリア人の賭け事好きは、ギャンブルをする機会がとても身近だからだ、と言う人もいます。2010年のプロダクティビティー・コミッションによるギャンブル調査によると、オーストラリアに存在する、6807ものホテル、パブ、クラブがゲームを提供していて、少なくとも4700の宝くじ売り場があります。そして今現在、13のカジノの開設が計画中です。

2014年の統計によると、Tabcorp Limited（タブコープ・ホールディングス・リミテッド）社は、インターネット、モバイル、電話、ペイTVを通じ、各代理店・ホテル・クラブ、および今後はビクトリア州とニューサウスウェールズ州で、ホースレースとスポーツイベントへのトータリゼーターおよび固定オッズ方式でのベットを、約2,800のTAB（Totalisator Agency Board：トータリゼーター・エージェンシー・ボード）小売店を通じて販売しています。Tabcorpが所有するSky Racingは、オーストラリアの約260万戸の住宅と5,400の商業施設で販売されており、年間9万のレースが開催されています。ビクトリア州、ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州には約3,600のキノ直販店と、約6,200のキノ取り扱い店があります。

ギャンブルはオーストラリアで最も人気のある娯楽の1つで、成人人口の80％以上がある種のギャンブルをしたことがあると認めています。これは世界で最も高い割合で、世界でギャンブルが厳格な規制を要求されている事実に比べると、オーストラリアの規制はかなり柔軟です。オーストラリアではライセンスを認可されたランドカジノがいくつか運営されています。この地域のパブ、クラブ、バーでは様々な電子ゲーム機（EGM）が提供されています。またオーストラリアでスロットマシンは「ポーキーズ」と呼ばれ、宝くじゲームとともに最も人気のあるギャンブル形式の1つです。

スポーツベットも国内で規制・運営されており、TABとして知られているギャンブル取り扱い店でトートベット（パリミュチュエル方式：投票券の総売り上げをプールし、興行主がそこから一定割合を差し引いた残りの金額を勝ち投票券に配分する方法）や固定オッズベットをすることができます。合計約3,000のTABアウトレットがさまざまな場所にあります。1961年以来運営されていた政府所有のTABショップは民営化され、2015年にはその半分近く（クイーンズランド、南オーストラリア、ノーザンテリトリー、タスマニア）はUBETショップとして近代化され、ブランド変更されました。世界中のトレンド同様、ビンゴもまた非常に人気があります。2006年のカジノ管理法の下で規制されているランドベースのカジノも10以上存在します。

ギャンブルに興味がある人にとって、機会はこれだけではありません。オーストラリア政府は、2001年のインタラクティブギャンブル法（IGA）の可決によりオンラインギャンブルに多数の規制を課しましたが、同時に合法化もしています。ギャンブルは職業ではなく余暇活動であり趣味と考えられているため、オンラインでギャンブルへの参加は違法ではなく、プレイヤーは賞金に対して課税されることもありません。