この4~8デッキで行われるブラックジャックの基本戦略を使うには、以下の表の左端の座標から自身のハンドを探し、上部の行に沿ってディーラーのアップカードを探します。どちらの場合も、Aはエースを表します。上から下に、ハードトータル、ソフトトータル、スプリットテーブルがあります。ディーラーがソフト17でヒットもしくはスタンドする場合に応じて2つのチャートがあります。

その他の基本戦略のルール

• インシュランスや「イーブンマネー」は決してとらない
• 5-5、10-10のスプリットのように表に指示がない場合、ハンドをハードトータル（10または20）として参照する
• 再スプリットが制限されていてスプリットできない場合は、ハンドをハードトータルとして表から探す

あなたが6デッキでゲームをプレイする場合に1つの戦略だけ覚えておきたいと思うならば、ディーラーがソフト17でスタンドする場合の戦略を暗記しておくことをおすすめします。ディーラーがソフト17をスタンドするゲームで、間違って「ソフト17をヒット」の戦略でプレイした場合、エラーのコストは逆のケース（ディーラがーソフト17をヒットするゲームで誤って「ソフト17をスタンド」の戦略を使った場合）に比べ2.3倍高くなります。

基本戦略の解説

ブラックジャックの基本戦略を良く知らない読者のために「ディーラーがソフト17でスタンド」、「サレンダーが許可されている」ゲームでどのように基本戦略を適用すれば良いか、テキスト形式で以下にまとめました。戦略を使用する際にはリストの一番上から始め、リストのより上に位置するルールを優先しながらプレイしていきます。

サレンダー

• 「ハード16（8のペアを除く）」をサレンダー VS ディーラー「9、10、A」
• 「ハード15 」をサレンダー VS ディーラー「10」

スプリット

• 「エースのペア」と「8のペア」は常にスプリット
• 「5のペア」と「10のペア」は決してスプリットしない
• 「2のペア」と「3のペア」をスプリット VS ディーラー「4〜7」、*「2または3」（*DAS/Double After Splitting：スプリットした後にダブルが許可されている場合）
• 「4のペア」をスプリット VSディーラー *「5または6」（*DASが許可されている場合）
• 「6のペア」をスプリット VSディーラー 「3〜6」、*「2」（*DASが許可されている場合）
• 「7のペア」をスプリット VS ディーラー「2〜7」
• 「9のペア」をスプリット VS ディーラー「2〜6」、「8または9」

ダブル

• 「ハード9」をダブル VS ディーラー「3〜6」
• 「ハード10」をダブル VS ディーラー「10またはA」以外の場合
• 「ハード11」をダブル VS ディーラー「A」以外の場合
• 「ソフト13」「ソフト14」をダブル VS ディーラー「5または6」
• 「ソフト15」「ソフト16」をダブル VS ディーラー「4〜6」
• 「ソフト17」「ソフト18」をダブル VS ディーラー「3〜6」

ヒット OR スタンド

• 「ハード11以下」は常にヒット
• 「ハード12」をスタンド VS ディーラー「4〜6」（そうでない場合はヒット）
• 「ハード13〜16」をスタンド VS ディーラー「2〜6」（そうでない場合はヒット）
• 「ハード17以上」は常にスタンド
• 「 ソフト17以下」は常にヒット
• 「ハード18」は常にスタンド VS ディーラー「9、10、A」以外の場合
• 「ソフト19以上」は常にスタンド

何度もご紹介したように、上記の戦略はどんなルールセットでも問題なく使えます。しかしさらにもっと完璧を求める読者のために、以下に「ディーラーがソフト17をヒット」する場合のルール事項を追加しています。

• 「15または17」「8のペア」をサレンダー VS ディーラー「A」
• 「11」をダブル VS ディーラー「A」
• 「ソフト18」をダブル VS ディーラー「2」
• 「ソフト19」をダブル VS ディーラー「6」