ルーレット戦略 -オスカーズグラインド法-
オスカーズグラインド法は、特にルーレットでのイーブンベットで使われるシンプルな戦略法です。アメリカの作家アラン・ウィルソンが1965年の著書でこのシステムに注目し、彼がインタビューしたプレイヤーの名前から「Oscar’s Grind(オスカーズグラインド)」と名付けました。「オスカー」はプレイヤーの名前、 「グラインド(挽く、研磨するの意味)」プレイスタイルは、小さな勝ち金を毎回ひねり出すことができるという意味から来ています。
著者によると、オスカー氏はルーレット戦略法を使ってプレイで生計を立てていた、規律正しく注意深いギャンブラーでした。オスカー氏が実在の人物であるかはわかりませんが、100年以上も前にモンテカルロのルーレットで数ヶ月過ごしたビクター・ベテルが、後に「パロリ」という名前で紹介した、オスカーズグラインド法に似た戦略法に言及していた事実は広く知られています。このシステムはマーチンゲール法と似ていますが、何百ユニットもの資金をリスクに晒す危険性はありません。しかし攻め方はマーチンゲール法と同様、1回の賭けで1ユニット勝ち取っていくことです。
1800年代後半にモンテカルロでバカンスを楽しむような人々の社交の場は非常に特殊なものであったということを、皆さんは心に留めておいて下さい。これらの人々は上流階級に所属するヨーロッパの裕福な貴族達で、テーブルゲームで運試しをして誰が最も刺激的な方法で勝ったのかを競い合うこと以上に、休暇を費やす方法がなかった人々です。ラスベガスの地元の人々のように、食卓でどれだけ自分がゲームで成功したかを、家族や友人に毎日のように語って聞かせていたことはまちがいないでしょう。もちろんそれらの成功談は事実であったでしょうか、それでもカジノは着実に利益を積み上げていたのです。
オスカーズグラインド法の数学的な理論は単純ですが、ゲームが思わしくない方向に向かった時に損失をすぐに回収できるよう賭け金を低く設定するため、奇数/偶数、赤/黒、ハイローなどのイーブンベットに最適です。
最初に、プレイヤーはテーブルステークス(テーブルに持ち込んだ金額を上限としてしか賭けられないルールで、ゲームの途中で手持ちチップを増やしたり、減らしたりすることはできない)に当てる予算を決め、1スピンも逃さずに賭けをするのに十分なチップを手に入れなければなりません。ルーレットをプレイする場合はヨーロピアンルーレットのシングルゼロホイールが最適です。アン・プリゾン(「0」が出ても即全額没収とならず、半額の負けで済むか、投入したベット額が保留されて次の勝負に勝てば返還される)、またはラ・パルテージ(「0」が出て外れた場合に賭け金の半分が戻ってくる)などの追加ルールにより、さらにハウスエッジは削減されます。5%以上のハウスエッジを持つ、ゼロ・ダブルゼロのアメリカンルーレットでオスカーズグラインド法をプレイすることはかなり高リスクです。
オスカーズグラインド法のシンプルさは、賭け金を1ユニットから始め、ゲームに負けた時は賭け金は変えずにそのままの金額で勝負を行い、ゲームに勝った時のみ賭け金を1ユニット上げて勝負を行います。例えば、1ユニットを10ドルと決めた場合、1ゲーム目では最初に設定した1単位の賭け金でゲームを開始していきます。このゲームで負けた場合、賭けた金額10ドルは没収され累計損益は-10ドル(-1単位)となります。
2ゲーム目に進んで行きましょう。1ゲーム終了時点の状況は、「直前のゲーム結果:負け、直前のゲーム賭け金:1ユニット(10ドル)、累計損益:-10ドル(-1ユニット)」です。直前のゲームで負けた場合、賭け金は変えずに再度同じ賭けを行っていきます。2ゲーム目も同じように、最初に設定した1単位の賭け金でゲームを行い勝った場合、賭けた金額10ドルに2倍配当が付き、合計20ドル(利益10ドル)が手元に払い戻されます。
勝った場合は、以降の賭け金が変化していきます。3ゲーム目では、直前の2ゲーム目に賭けていた金額1単位(10ドル)に、さらに1単位を加えた合計2単位(20ドル)を賭け金としてゲームを開始します。このようにしてゲームを進行し、1単位分の利益が出た時点でセットを終了させます。
つまり、オスカーズグラインド法は1セットの賭けを終えた時点で必ず1単位分の利益を手にすることができる仕組みとなっています。ゲームが進むにつれて計算がややこしくなりやすい戦略法のため、各ゲームでの勝敗、賭け金、累積損益を書き留めておくと便利でしょう。
さらに、テーブルステークスを100ユニットに設定した例を挙げてみます。
1ユニットを賭けて勝利:損益「+1」ユニットのため、このセットを終了します。次のゲームは新たなセットになるため、次のゲームの賭け金は1ユニットで開始します。
1ユニットを賭けて負け:勝利するまで1ユニットを賭け続け、勝ったゲームの次のゲームから賭け金は2ユニットに引き上げられます。賭け金2ユニットのゲームで勝利してもまだ損益がマイナスの場合、賭け金は3ユニットに引き上げられます。損益がマイナスであり続ける以上、このように勝つたびに賭け金を1ユニット毎増やしていきます。合計100ユニットの賭け金を失った時点でプレイは終了です。理想的には賭け金を上げ続けるのではなく、ある時点で1ユニット分の利益が上がりセットを終了、新たなセットを1ユニットの賭け金で始めていきます。
以下に具体的な例をあげてみましょう。
※1ユニット=5$で説明
1回目:ベット額 1ユニット(5$)⇒「負け」:損益 -1ユニット(-5$)
2回目:ベット額 1ユニット(5$)⇒「負け」:損益 -2ユニット(-10$)
3回目:ベット額 1ユニット(5$)⇒「負け」:損益 -3ユニット(-15$)
4回目:ベット額 1ユニット(5$)⇒「勝ち*」:損益 -2ユニット(-10$) *賭け金を上げます
5回目:ベット額 2ユニット(10$)⇒「負け」:損益 -4ユニット(-20$)
6回目:ベット額 2ユニット(10$)⇒「負け」:損益 -6ユニット(-30$)
7回目:ベット額 2ユニット(10$)⇒「勝ち*」:損益 -4ユニット(-20$) *賭け金を上げます
8回目:ベット額 3ユニット(15$)⇒「勝ち*」:損益 -1ユニット(-5$) *賭け金を上げます
9回目:ベット額 2ユニット(10$)⇒「勝ち*」:損益 +1ユニット(+5$) *セット終了
10回目:ベット額 1ユニット(5$)⇒「負け」:損益 -1ユニット(-5$)*新しいセット
11回目:ベット額 1ユニット(5$)⇒「負け」:損益 -2ユニット(-10$)
12回目:ベット額 1ユニット(5$)⇒「負け」:損益 -3ユニット(-15$)
13回目:ベット額 1ユニット(5$)⇒「勝ち*」:損益 -2ユニット(-10$) *賭け金を上げます
14回目:ベット額 2ユニット(10$)⇒「負け」:損益 -4ユニット(-20$)
15回目:ベット額 2ユニット(10$)⇒「負け」:損益 -6ユニット(-30$)
16回目:ベット額 2ユニット(10$)⇒「勝ち*」:損益 -4ユニット(-20$) *賭け金を上げます
17回目:ベット額 3ユニット(15$)⇒「勝ち*」:損益 -1ユニット(-5$) *賭け金を上げます
18回目:ベット額 2ユニット(10$)⇒「勝ち*」:損益 +1ユニット(+5$) *セット終了
この例では、合計9スピンで負け5回、勝ち4回、最終的な損益は「+1」です。 もちろん、ベットが3ユニットに引き上げられた8回目以後、次のようなケースも起こり得ます。
8回目:ベット額 3ユニット(15$)⇒「負け」:損益 -7ユニット(-35$)
9回目:ベット額 3ユニット(15$)⇒「負け」:損益 -10ユニット(-50$)
10回目:ベット額 3ユニット(15$)⇒「負け」:損益 -13ユニット(-65$)
11回目:ベット額 3ユニット(15$)⇒「勝ち*」:損益 -10ユニット(-50$) *賭け金を上げます
12回目:ベット額 4ユニット(20$)⇒「負け」:損益 -14ユニット(-70$)
13回目:ベット額 4ユニット(20$)⇒「勝ち*」:損益 -10ユニット(-50$) *賭け金を上げます
14回目:ベット額 5ユニット(25$)⇒「負け」:損益 -15ユニット(-75$)
15回目:ベット額 5ユニット(25$)⇒「勝ち*」:損益 -10ユニット(-50$) *賭け金を上げます
16回目:ベット額 6ユニット(30$)⇒「勝ち*」:損益 -4ユニット(-20$) *損益が依然マイナスのため、次のゲームで「+1」の収益を狙い、賭け金を5ユニットにします
17回目:ベット額 5ユニット(25$)⇒「勝ち*」:損益 +1ユニット(+5$) *セット終了
この場合は合計17スピンで負け10回、勝ち7回、最終的な損益は「+1」です。
オスカーズグラインド法のメリットは以下の3つです。
負け数が勝ち数を超える結果となった場合でも利益を残せる。
1セット終了後に1単位の金額を獲得することができる。
賭け金が増幅しリスクが高まっても初期値に戻すことができる。
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