2020年 eスポーツに期待できることとは?
近年eSportsはコミュニティ外でも注目を集め始め、人気が高まり始めました。これにより、eスポーツのグローバル市場が拡大、2019年だけでも世界中で約5億人がeゲーマーのプレイを視聴し、ゲーム業界の収益は過去最高の10億ドルを超えたと推定されています。
あらゆる業界予測は、eSports業界が2020年とそれ以降、驚異的な成長を続けることを示しています。競争力のある最新ビデオゲームが常にリリースされ、既存のeスポーツゲームのアップグレードも行われて旧タイトルに新たな息吹を吹き込んでいます。業界は急速に成長しており、より多くの視聴者とプレイヤーが市場に参入し、より多くの投資が行われます。最近は、毎週のように開発会社が新しいリリースで市場を盛り上げています。もちろん、すべてのeスポーツゲームがFortnite(フォートナイト)やLeague of Legends(リーグオブレジェンド)ほど人気があるとは限らず、多くの小作品のリリースは、私たちの期待を満たさないか、単に興味をそそるものになっていません。2020年現在のeスポーツをご紹介する本ページでは、本年から継続して価値のある最人気eスポーツゲーム、エキサイティングな最新リリース、業界最大のトーナメント、業界予測についてご説明します。
2020年市場を制覇するeスポーツゲームとは?
数百の異なるeスポーツゲームが市場に存在しますが、人気、プレイヤー数、視聴者数、ストリーマーの点でトップに到達するものはごくわずかです。現在最も人気のあるeスポーツゲームには、常に何百万人ものプレイヤーがオンラインで参加し、ゲームを取り巻くさまざまなトーナメントが開催されています。 2020年eスポーツゲームのトップ5は以下のとおりです。
Dota 2
賞金総額:$46,150,000
トーナメント数合計:24
最大トーナメント:The International(視聴者数200万人)
Dota 2(ドータ2)は、前作のDotaの成功に続いて2013年にリリースされました。ゲームはマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)でプレイされ、無料でプレイできます。現在、毎月1,000万人以上のアクティブプレイヤーを記録しています。また、2017年4月にTwitchで最も注目されているeスポーツゲームとしてLeague of Legendsを破った唯一のゲームの1つです。
Fortnite
賞金総額:$64,338,000
トーナメント数合計:22
最大トーナメント:Fortnite World Cup (視聴者数230万人)
Fortnite(フォートナイト)は、最も人気のあるサードパーソンシューティングゲーム/プレイヤー対CPU(PVE:Player vs Enemy)のマルチプレイヤーサバイバルクラフトゲームの1つです。ゲームは、無料でプレイできる追加ゲームモード「Fortnite Battle Royale(フォートナイトバトルロイヤル)」のリリースにより、プレイヤー対プレイヤーのゲーム体験も提供しています。フィールドには、100人のプレイヤーが生き残りを賭け、最後の1人となるまで戦いを繰り広げます。
このリリースでは、発売時に100万人以上のプレイヤーが集まり、2019年には数百万人の同時プレイヤーが終結しました。収益面では2019年のトップゲームであり、開発会社であるEpic Gamesに18億ドル近くをもたらしました。
League of Legends
賞金総額:$8,948,000
トーナメント数合計:45
最大トーナメント: LoL Worlds (視聴者数390万人)
League of Legends(リーグオブレジェンド)は、eスポーツのトップゲーム3位に位置し、2019年には800万ドル以上が賞金として提供されています。ゲームでは、2つの「チャンピオン」チームがさまざまなマップ上で異なるゲームモードで戦います。各チームには独自の特性と能力があります。Lolは、昨年約400万人の視聴者がトーナメントを観戦した人気ゲームです。
CS:GO
賞金総額:$17,578,000
トーナメント数合計: 34
最大トーナメント:IEM Katowice Major(視聴者数120万人)
Counter-Strike:Global Offensive(カウンターストライク:グローバルオフェンシブ)は、FPSマルチプレイヤーゲームで長年人気を誇る「Counter-Strike(カウンターストライク)」シリーズの最新ゲームとして、2012年にリリースされました。このゲームはメジャーイベントの共催・開催を行う開発会社Valveが、100万ドルの賞金プールでトーナメントを実施し、eスポーツの世界を支配しています。 Electronic Sport Leagueなど多くのサードパーティeスポーツオーガナイザーも同様にイベントを行っていますが、前者に比較すると小規模です。CS:GOは、過去1年間、イギリスで最も注目されているeスポーツゲームです。
Call of Duty
賞金総額:$6,000,000
トーナメント数合計:6
最大トーナメント:Call of Duty World League(視聴者数20万人)
このゲームはシングルプレイヤーとマルチプレイヤーの両バージョンでプレイでき、FPSフランチャイズで最も長くプレイされているゲームの1つです。 熾烈な競争が繰り広げられるゲームコミュニティと、開発元のActivisionが複数のスポンサーやグループ(Electronic Sports League、PlayStation、Major League Gamingなど)と一緒に主催する巨大プロeスポーツトーナメントでよく知られています。
今年業界を支配するであろう他のゲームには、PUBG(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS/プレイヤーアンノウンズバトルグラウンズ)、Overwatch(オーバーウォッチ)、Starcraft 2(スタークラフト2)、Hearthstone(ハースストーン)が含まれます。これらのゲームは現時点ですでに業界を席巻しています。2020年にはさらにいくつかの最新ゲームリリースが期待されており、プレイヤーの注目を集めています。
以下は、今後最も注目されるゲームリリースです。
1. Teamfight Tactics(チームファイトタクティクス)
「チームファイトタクティクス(TFT)」という自動バトルモードは、伝説のRiot GamesがLeague of Legendsに新コンテンツとして追加開発したもので、PCで毎月3,000万人以上のプレイヤーが楽しんでいます。2020年の夏AdroidとiOS向けにリリースされる予定です。
これは2020年、名違いなく最もホットな最新eスポーツゲームの1つになる兆候があります。昨年のリリース以来、すでに数百万人がプレイしており、10万ドルを賭けたトーナメントが開催されました。
2. Halo Infinite(ヘイローインフィニット)
Haloシリーズは、現在も楽しまれている最も長い歴史を持つeスポーツフランチャイズの1つです。このゲームは、最初のタイトルである「Halo:Combat Evolve(ヘイロー :コンバットエボルヴ)」が2001年にリリースされて以来、競争のあるプレイが愛されています。
ゲームの最新リリースでは合計75のトーナメントがプレイされ、合計賞金プールは700万ドルにまでなりました。この最新バージョンは年内の後半にリリース予定です。
3. Dota Underworlds(ドータアンダーワールズ)
人気ゲーム、Dota 2はこちらも人気のLeague of Legendsのライバルであることはよく知られています。同様に、Dota Underlordsは将来、Teamfight Tacticsのライバルになると予想されています。2つのタイトルは同じジャンルで競合しており、来年にはどちらのゲームも人気を獲得すると予想されています。
Dota Underlordsは2020年2月下旬にリリースされる予定です。
4. Doom Eternal(ドゥームエターナル)
<今年後半にリリースされる予定のDoom Eternalは、人気ゲームのチャートでトップになると予想される競争力のあるゲームです。eスポーツ業界をフォローしているのであれば、Doomシリーズが市場にしばらく前から存在していることをご存知でしょう。
シリーズ最初のゲームは1993年にリリースされ、それ以来5つの後続リリースがあり、Doom Eternalは6番目に登場するゲームとなります。2020年3月にリリース予定です。
5. Final Fantasy 7 Remake(ファイナルファンタジー7 リメイク)
1997年登場した人気ゲームのリメイクで、2020年3月にリリースされる予定です。Final Fantasy 7は、プレイステーション4向けにスクウェアエニックス社が開発したアクションロールプレイングゲームです。星の生命エネルギーでもある魔晄を搾取して動力エネルギーとする神羅カンパニーと、その政策に反抗する組織「アバランチ」の抗争を描いています。1997年ゲームはかなりのヒット作となり、この最新作が同じ足跡をたどるのかどうか、注目しておきましょう。
2020年 最も期待されるeスポーツイベント トップ5
1. Fortnite World Cup(フォートナイトワールドカップ)
2019年開催されたFortnite World Cupトーナメントは、賞金総額が1億ドルを超えたという点で最も重要なイベントの1つでした。トーナメントの主催はゲーム開発元Epic Gamesです。 2020年のFortnite World Cupの開催日と賞金プールはまだ発表されていません。通常、このイベントは夏に開催されています。
2. The International(Dota 2 チャンピオンシップ)
この毎年恒例のDOTA 2の世界選手権は、今年最大のeスポーツイベントの1つであり、巨額賞金のおかげでゲーマーの間で非常に人気があります。2019年の賞金総額は3,400万ドルに達し、優勝チームには1500万ドルが提供されました。このイベントは、ゲームの開発元Valve Corporationによって主催されています。2020年のイベントの詳細と開催日は近く告知されます。お楽しみに。
3. League of Legends World Championship(リーグオブレジェンドワールドチャンピオンシップ)
League of Legendsの毎年恒例の世界大会は、過去数年間にわたってeスポーツ業界で最も人気のあるイベントでした。2020年のトーナメントは、ゲーム開発元のRiot Gamesによって中国で開催され、世界14か国から24チームが参加します。
トーナメントの日程はまだ発表されていませんが、予選ラウンドは間もなく開始される予定です。
4. Blizzcon(ブリズコン)
BlizzConは人気ゲームコンベンションで、2020年のイベントは今年最も期待されるeスポーツイベントの1つです。このトーナメントは、毎年アメリカのビデオゲーム開発会社Blizzard Entertainmentによって主催されています。BlizzConは、数ある恒例のeスポーツsイベントの1つで、過去14年もの間開催されてきました。トーナメントは通常巨大な参加者数を抱え、今年は4万人以上のゲーマーがトーナメントに参加すると予想されています。このイベントには、Overwatch(オーバーウォッチ)、Starcraft II(スタークラフトII)、 World of Warcraft(ワールドオブウォークラフト)などのゲームが登場します。
5. Capcom Cup(カプコンカップ)
カプコンカップはライブeスポーツトーナメントで、2013年から毎年開催されています。通常、最終イベントの参加資格を得るには小規模の予選イベントで優勝する必要があり、最終的に16〜32人のプレイヤーが本選で競うことになります。
2020年のカプコンイベントは、ドミニカ共和国のサントドミンゴで7月4日・5日に開催されます。予選は2020年3月~6月に開催予定です。
ボイス・オブ・プレイヤー マガジン 第8号 記事リスト
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